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ID:@960ywkwx
6歳男児、
生育歴としては、
胎児期に軽度の水腎症の指摘を受けた。
0~1歳時には卵アレルギー、アトピー性皮膚炎の診断を受けた。
また、言葉を発することや、歩き始めるのが遅かった。
3歳時に喘息発症。また幼稚園にて発達の遅れを指摘される(言葉、コミニュケーション)
現在の1番の悩みとしては喘息。風邪からの咳、それをきっかけに喘息発作を高頻度で起こし救急車で搬送されることが数年続いていた。
そのような状態なので週末に出かけたり、旅行の計画も立てることができず、家族全員疲弊していた。
食事療法、運動療法など試したが改善には至らなかった。
また、生活環境を整えたり、睡眠の質を上げることにも注力してみたがどれも効果的ではなかった。
そんな時に当院を見つけて来院する事となった。
01
後頭部の筋緊張
02
仙骨に大きな浮腫感
初診時には体表温度測定にてブレイク(神経の異常が疑われる箇所)が第1頚椎と仙骨に見受けられた。
また、神経機能が異常を示す場合、背中の皮膚に何かしらの異常所見が見受けられるものだがそのようなものは確認できなかった。
しかしながら仙骨には大量の浮腫液が見受けられた。
これは神経機能の異常を示す場合に確認することができる。
また後頭部に筋緊張を確認したことにより
第1頚椎と仙骨に絞ってアプローチを開始することにした。
4週目(3回目のアジャストメント)には、後頭部の筋緊張の低下と仙骨部の浮腫の減少が見られるようになってきた。また同年代の子と比べると食が細い事が親御さんとしては気になっていたが徐々に食べられるようになってきたとの事だった。
7週目(5回目のアジャストメント)には、後頭部の筋緊張はほぼ無くなり喘息症状が出にくくなってきたとの事で親御さんは安堵されていた。
本人も以前より明らかに元気が増していた。
12週目(10回目のアジャストメント)には、第1頚椎と仙骨のブレイク(神経の異常が疑われる箇所)を体表温度測定器で測ったところかなり異常数値が低下していた。
この時には7週目(5回目のアジャストメント)時から喘息発作が一度もなかったとのことでとても喜ばれていた。
仙骨の浮腫はほぼほぼ消失していた。
また、風邪を引くこともかなり減ったし、身長がかなり伸びてきたことも驚かれていた。
※症状や神経の異常所見もかなり減ったが、再発防止と健康維持増進の為、来院の間隔を開けて今後もカイロプラクティックケアを希望されている。
今回の小児喘息は第1頚椎と仙骨に確認されたサブラクセーション(神経機能不全の根本原因)が心血管と呼吸器系の自律神経の機能低下、様無数に存在する病原体に対する免疫機能低下を招いた事が主たる原因だったと考えられる。
本症例では第1頚椎と第3仙椎にアジャストメントしているので、副交感神経にアプローチした形となる。
喘息発作要素の一つとして、迷走神経を介した気管支平滑筋の神経性収縮が挙げられ、第1頚椎の変位は物理的に迷走神経に機械的刺激を与えてしまうことも報告されている。
つまり本症例では副交感神経系の機能低下と迷走神経への恒久的な物理的刺激の双方が影響していたと考えられる。
サブラクセーション(神経伝達不全の根本原因)が存在する箇所には必ず、フィクセーション(固定化)が生じる。
つまり、迷走神経への物理的な刺激が恒久化していたというのもこのフィクセーションによるものと考えられる。
本来自由に可動するはずの第1頚椎がフィセーションを起こしていたため迷走神経への伸長刺激が加わっていたと考えるのは不自然ではない。
喘息発作により、入院に至るほど重篤な症状を発症したというのもこの二重の神経への干渉が影響していたと考えられる。
しかしながら小児とはいえしっかりとしたガンステッドシステムによる検査、アジャストメントによってサブラクセーションが取り除かれ、入院や救急車で運ばれるほどの喘息が回復したという本症例は今後の小児カイロプラクティックの発展への前進と言えるだろう。
参考文献
Connett GJ. Asthma, classical conditioning, and the autonomic nervous system – a hypothesis for why children wheeze. Arch Dis Child. 2024 May 17;109(6):462-467. doi: 10.1136/archdischild-2023-325441. PMID: 37648401; PMCID: PMC11103287.
Hauser RA, Matias D, Rawlings BR. Cervicovagopathy: ligamentous cervical instability and dysstructure as a potential etiology for vagus nerve dysfunction in the cause of human symptoms and diseases. Front Neurol. 2025 Jul 2;16:1572863. doi: 10.3389/fneur.2025.1572863. PMID: 40672458; PMCID: PMC12263383.
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執筆者
細井 康隆
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