腰痛の原因が“腰にない”ことがある理由
見落とされやすい本当の原因とカイロプラクティックの役割
多くの人が「腰が痛い=腰に原因がある」と考えがちですが、実際には腰そのものに問題がないケースが少なくありません。レントゲンやMRIでは異常が見つからず、湿布や痛み止め、マッサージを受けても改善しない…。そんな方は、腰以外の場所に“本当の原因”が潜んでいる可能性があります。
その背景には、身体がひとつのユニットとして機能しているという、ごくシンプルな事実があります。人の身体は部位ごとにバラバラに動いているのではなく、頭から足先まで連動しながら動いています。そのため、どこか一つでも動きの異常があれば、別の場所に負担が飛び火します。腰痛は、その「結果」として表に現れているだけにすぎないことがよくあります。
■ 上部頚椎の問題が腰痛を引き起こすケース
特に見落とされやすいのが 上部頚椎(首の最上部)です。ここは全身のバランスを司り、神経の交通の中心でもある場所。わずかなズレが生じると、姿勢制御が乱れ、腰に過剰な負荷がかかります。
例えば、頭が数センチ前にずれるだけで、腰回りの筋肉は常に“引っ張られ続ける”状態になります。その結果、腰が痛んでいるように感じても、実際には「首のサブラクセーション」(サブラクセーション:神経伝達の異常)がスタート地点だった、というケースは珍しくありません。
■ 骨盤・仙骨が原因のことも多い
もうひとつ多いのが 骨盤・仙骨の機能異常による腰痛です。
骨盤は上半身と下半身をつなぐ“土台”のような存在です。ここが傾いたり、ねじれたりすると、その上に乗る腰椎は必ず補正を強いられます。結果として、腰の筋肉や関節が限界まで働かされることになり、痛みとして表面化します。
実際には腰に問題がないのに、痛んでいるのは「腰が頑張りすぎているだけ」なのです。
■ 内臓・自律神経の乱れが腰痛として感じられることも
近年、医学的にも注目されているのが 内臓疲労や自律神経の乱れと腰痛の関係です。
腸や腎臓といった腹部の臓器は、背中や腰と神経でつながっています。内臓にストレスがかかった状態が続くと、その情報は反射的に腰の筋肉を緊張させます。検査では「異常なし」と言われるのに痛む場合、この“内臓—脊柱反射”が隠れていることがよくあります。
また、慢性的なストレスで副交感神経の働きが低下すると、身体は常に「戦闘モード」になり、腰まわりの筋肉をぎゅっと固めます。これも原因不明の腰痛の代表的なパターンです。
■ なぜカイロプラクティックで改善するのか?
カイロプラクティックは痛みのある場所だけに注目しません。
「原因はどこか?」を徹底的に探します。
・上部頚椎のサブラクセーション
・仙骨の微細なズレ
・神経系の伝達不良
・姿勢バランスの崩れ
・内臓ストレスによる反射
こういった、表面では見えない“機能の乱れ”を正確に評価し、アジャストメントで神経系の働きを正常化させていきます。すると、身体は本来のバランスを取り戻し、腰だけに負担が集中していた状態から抜け出すことができます。
つまり、痛みのある腰を直接どうこうするのではなく、「腰を痛めていた原因」を取り除くことこそがカイロプラクティックの役割なのです。
■ まとめ
腰痛の原因が腰以外にあるケースは決して珍しくありません。むしろ、慢性腰痛の多くは「腰は被害者」という場合が多いのです。
・首からの姿勢バランスの乱れ
・骨盤・仙骨の土台の崩れ
・内臓疲労や自律神経の乱れ
・神経系の伝達不良
これらを見極め、全身からアプローチすることで、腰痛は根本的な改善へ向かいます。
細井カイロプラクティックは埼玉県さいたま市大宮区、浦和区の方からたくさんの喜びの声をいただいております。
整体などで良くならなかった方も数多くご来院いただいております。

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