腰痛でお悩みの方の中には、筋膜リリースを受けても「その時だけ楽」「すぐ戻ってしまう」と感じている方が多くいます。
実際、筋膜リリースが合う人もいれば、なかなか改善が進まない人もいます。その違いは、どこに原因があるかによって決まります。

では、なぜ筋膜リリースでは良くならない腰痛が、カイロプラクティックでは改善していくのでしょうか？

◆ 筋膜は“硬くなる理由”があって硬くなる

筋膜リリースは、硬くなった筋肉・筋膜をゆるめる施術です。心地よさや一時的な軽さを感じる方も多いのですが、慢性腰痛の方の場合、その硬さは“結果”であり、もっと深いところに原因が隠れていることがほとんどです。

実は、背骨や骨盤のごく小さなズレが神経の働きを乱し（サブラクセーション）、その防御反応として筋膜が硬くなってしまうケースが多いのです。
つまり、筋膜は「勝手に硬くなっている」のではなく、「硬くならざるを得ない状態になっている」わけです。

結果だけをゆるめても、またすぐ元に戻るのはこのためです。

◆ カイロプラクティックは“硬くさせている原因”にアプローチする

カイロプラクティックでは、筋膜が硬くなるきっかけとなっているサブラクセーションを正確なアジャストメントで整え、神経の働きを正常化します。

神経が正しく働き出すと、筋肉は自然に力を抜き、筋膜も柔らかさを取り戻していきます。
“ゆるめる”のではなく、“ゆるまる状態をつくる”のがカイロプラクティック最大の特徴です。

その結果、腰の負担が減り、筋膜リリースでは得られなかった「持続的な改善」につながります。

◆ 腰痛の原因は“腰ではない”ことも多い

多くの患者さんを診ていると、腰痛の原因が腰そのものにない場合が本当に多くあります。

・仙骨のねじれ
・骨盤のバランスの崩れ
・上部頚椎の神経ストレス
・胸椎の可動性の低下
・足のアーチの崩れ
・自律神経の乱れ

こうしたどれかが原因で「腰に結果が出ているだけ」というケースが非常に多いのです。
カイロプラクティックは全身のつながりを評価し、腰に負担がかかっている“本当の原因”を見つけ出せるため、改善がスムーズです。

◆ “痛みの記憶”にも変化が起きる

慢性腰痛では、脳が「腰は危険だ」と思い込んでしまい、実際以上に痛みを強く感じることがあります。
アジャストメントによって神経伝達が整い、脳に正確な情報を送れるようになると、脳が「大丈夫なんだ」と再認識し、痛みの感じ方そのものが変わっていきます。

これは筋膜をほぐすだけでは到達できない領域です。

◆ まとめ

筋膜リリース
→ 硬くなった筋膜をゆるめる“結果へのアプローチ”

カイロプラクティック
→ 筋膜を硬くさせている“原因へのアプローチ”

この違いが、改善のスピードと持続力の差につながります。

あなたの身体が本来持っている治る力が最大限に働き出すと、腰痛は“戻りにくい体”へと変わっていきます。