すい臓は体の“監視役”
人間は生きるために食べ物を摂り続けなければなりません。その食べ物が体にとって適切かどうかを見極めている臓器のひとつが「すい臓」です。
一般的には「消化を助ける」「血糖をコントロールする」というイメージが強いですが、実はそれだけではありません。すい臓は体の状態を把握し、異常があればサインを送る“警報機”のような役割も担っています。
エネルギーを作り替える働き
すい臓の中には「ランゲルハンス島」という特殊な細胞群があります。ここでは血糖値をコントロールする大切なホルモンが作られています。
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✅α細胞:血糖を上げる「グルカゴン」を分泌し、肝臓のエネルギーを糖に変換する
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✅β細胞:血糖を下げる「インスリン」を分泌し、糖を細胞に取り込ませる
食事で得た糖質はブドウ糖に変わり、エネルギー源として使われます。余った分は肝臓や筋肉に貯蔵され、必要なときに再び血液中へ放出。こうして私たちの体はエネルギーバランスを保っています。
すい臓が発するSOSサイン
すい臓に負担がかかると、体はさまざまなシグナルを出します。
腹痛、めまい、疲労感、発汗や震え、甘いものへの強い欲求、気分の浮き沈み、動悸や生理不順、視界のぼやけや手足のしびれ…。こうした症状は「生活習慣の乱れ」と片付けられがちですが、実はすい臓が「助けて!」と訴えているサインとも考えられるのです。
カイロプラクティックとすい臓の関係
すい臓の働きは自律神経と密接につながっています。交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、インスリンやグルカゴンの分泌が乱れ、血糖のコントロールが難しくなります。
カイロプラクティックは背骨や骨盤を整え、神経の流れをスムーズにすることで脳とすい臓の連携をサポートします。その結果、ホルモン分泌や消化機能が安定し、血糖値や代謝のバランスが整いやすくなります。
まとめ
すい臓は、食事のたびに黙々と働きながら、体を守る“監視役”です。その力を発揮させるには、食生活や運動だけでなく「神経の流れを整えること」も大切。
カイロプラクティックケアを取り入れることで、すい臓が本来の働きをしやすい環境をつくり、体の内側から健康を支えることができます。
日常の習慣と合わせてケアを続け、すい臓を守りながら元気な毎日を過ごしていきましょう。