生理痛と腰痛が同時に起こる理由とは?
〜カイロプラクティックの視点から読み解く身体のつながり〜
「生理が来ると決まって腰が痛くなる」
「下腹部の痛みより、むしろ腰の重さがつらい」
こうした声は、多くの女性が抱えているものです。実は、生理痛と腰痛はまったく別々の症状ではなく、身体の仕組みから見ても“つながって出てくる”ことがとても多いのです。
ではなぜ、毎月のリズムと一緒に腰痛までやってくるのでしょうか?
その答えは 子宮・骨盤・神経のバランス にあります。
■まず、生理痛の正体は「子宮の強い収縮」
生理の際、子宮は内膜を外に出すために収縮します。この働きを強めるのが「プロスタグランジン」という物質です。
プロスタグランジンが多く分泌されると
・子宮の収縮が強くなる
・血管がぎゅっと収縮する
・炎症反応が起こりやすくなる
これらが重なり、下腹部だけでなく腰にも痛みが広がります。
しかし、痛みの原因は「物質が増えるから」だけではありません。
■大事なのは“骨盤の動き”と“神経の働き”
子宮は骨盤の中にあります。
そのため 骨盤のわずかなゆがみやズレがあるだけでも、子宮の働きや血流は影響を受けます。
特に注目したいのが仙骨。
仙骨には、副交感神経が多く集まっています。これは子宮や骨盤内臓を調整する重要な神経です。
ここがゆがんだり固くなったりすると
・子宮の動きが悪くなる
・血流が低下する
・筋肉がこわばりやすくなる
結果として、生理痛が強く出たり、生理のたびに腰痛が悪化したりします。
さらに、生理前後はホルモンの影響で靭帯が緩むため、もともと骨盤にゆがみがある人は、より不安定になり痛みが出やすくなります。
■生理痛と腰痛は「自律神経の乱れ」でもつながっている
生理痛のストレスやホルモンの変動は、自律神経にも大きな影響を与えます。
プロスタグランジンが増える
→ 痛みのストレスが増える
→ 交感神経が優位になる
→ 血管が収縮し、筋肉が緊張する
→ 腰が冷え、重だるくなる
まさに “負のスパイラル” が生まれるのです。
■では、カイロプラクティックはどう関わるのか?
カイロプラクティックでは、背骨や骨盤を整えることで 神経の働きを回復させる ことを目的としています。
生理痛・腰痛に対しては、以下のような変化が期待できます。
① 骨盤が安定し、子宮への負担が減る
仙骨や骨盤の動きが整うことで、血流が改善し、子宮がスムーズに動けるようになります。
② 自律神経のバランスが回復する
サブラクセーション(神経の圧迫)が取り除かれると、交感神経・副交感神経のバランスが整い、子宮の過度な収縮が落ち着きます。
③ 腰まわりの筋緊張が自然と緩む
神経が整うことで、周辺の筋肉の過緊張が軽減し、重だるさが改善しやすくなります。
④ 姿勢が整い、痛みの “再発しにくい身体” へ
生理痛のときに無意識に丸まりがちな姿勢も、背骨の状態が整うことで安定し、腰への負担が大幅に減ります。
■「毎月のことだから仕方ない」は違う
生理痛も腰痛も、ただ運悪く同時に起こっているわけではありません。
骨盤・神経・姿勢のバランスが崩れた結果として “同時に出ているだけ” なのです。
逆にいえば、
身体の本来のバランスさえ戻れば、生理のたびに悩む必要はなくなります。
薬で「痛みだけを消す」のではなく、
身体の神経の働きを100%発揮できるようにして「痛みが出にくい状態にする」
それがカイロプラクティックの強みです。
細井カイロプラクティックは埼玉県さいたま市大宮区、浦和区の方からたくさんの喜びの声をいただいております。
整体などで良くならなかった方も数多くご来院いただいております。

同じ動きで毎回ズキッ…その腰痛の正体を専門家が解説