歯と背骨を整えて、体のパフォーマンスをアップしよう!
日頃から歯を磨いたり、定期的に歯医者さんでチェックを受けたりして、歯の健康に気を配っている方は多いと思います。
実は、歯には「食べ物を噛む」以外にも、表情や発音、さらには体のパフォーマンスにも関わる重要な役割があるのをご存知ですか?
特にアスリートの世界では、歯や“噛む力”が集中力や瞬発力に影響を与えることが分かってきており、近年注目されています。
今回のコラムでは、そんな歯の働きと、カイロプラクティックとの深い関係についてお伝えします。
歯が持つ大切な役割
歯は、私たちが生きていくうえで欠かせない存在です。乳歯から永久歯へと生え変わり、大人になると28本(親知らずを含めると最大32本)の歯が並びます。
歯の大切な働きのひとつが「噛むこと(咀嚼)」です。食べ物を細かく砕いて飲み込みやすくするだけでなく、消化を助ける唾液の分泌も促します。唾液には消化酵素(アミラーゼ)も含まれており、食べ物の消化をスムーズにし、胃腸への負担も減らしてくれます。
また、「噛む力」は意外と強く、大人の場合でおよそ70kgほどと言われています。動物界では、犬で約100kg、ライオンでは400kg、ティラノサウルスになるとなんと3トンもの力があったとか!
噛むことは、どんな生き物にとっても、生きるために必要な基本の動作なのです。
噛むことで、体も心も元気になる!
噛むことには、こんなメリットもあります:
✅集中力や反応力がアップ:試合中にガムを噛むスポーツ選手を見たことはありませんか?噛むことで脳への血流が良くなり、集中力や瞬発力が高まるとされています。
✅満腹感を得やすくなる:噛むことで「ヒスタミン」というホルモンが分泌され、食べ過ぎを防ぎ、肥満予防にもつながります。
✅ストレス軽減・リラックス効果:咀嚼によって「セロトニン(幸せホルモン)」が分泌され、心が穏やかになるともいわれています。
噛むことは、体のバランスや姿勢の安定にも関係しています。つまり、歯の健康を保つことは、体のトータルバランスを整えることにもつながるのです。
歯とカイロプラクティックの意外なつながり
カイロプラクティックは、背骨や骨盤を調整して「神経の流れ」を整えることを目的とした施術です。
実は、噛むという行為自体が自律神経のバランスを整えることにも関係しています。自律神経には、活動モードの「交感神経」と、リラックスモードの「副交感神経」がありますが、咀嚼は副交感神経を活性化させ、リラックス効果や消化の促進を助けます。
しかし、逆に「食いしばり」や「歯ぎしり」がある場合は、交感神経が過剰に働き、体が常に緊張状態にある可能性があります。
これはストレスや不安、緊張などが原因となり、寝ている間でも無意識に食いしばってしまうことで、顎や首、肩、そして全身に不調が広がることもあるのです。
本来、睡眠中は体も脳もリラックスしているべき時間です。ですが、交感神経が優位なままでは、睡眠の質が下がり、疲れも取れにくくなってしまいます。
神経の流れを整えることが、すべてのはじまり
自律神経は、ホルモン分泌にも深く関わっています。歯でしっかり噛むこと、そしてその噛む力や顎の動きがスムーズに働くためには、神経の流れが正常であることが大前提です。
カイロプラクティックでは、背骨や骨盤を調整することで、神経の通り道をスムーズにし、自律神経のバランスを整えるサポートを行います。
歯のケアと同じように、背骨や神経のケアも「定期的なメンテナンス」が大切です。
歯と背骨を整えて、より良い毎日を!
「噛む力」は、体と心の健康に深く関わっています。
歯医者さんでの定期的な歯のメンテナンスに加えて、カイロプラクティックで神経や背骨のメンテナンスを行うことで、体のパフォーマンスはさらに高まります。
体を整えることは、人生を整えることにもつながります。
ぜひ、歯と背骨のケアを習慣にして、より快適で健康的な毎日を手に入れてください!