月経前〜月経中の頭痛で悩んでいる方へ,毎月くり返す原因は“神経の乱れ”かもしれません

生理前になると決まって頭痛が出てくる。薬を飲んでもすっきりせず、そのまま数日を耐えるように過ごす。こうした悩みを抱えている女性は少なくありません。一般的には、月経周期にともなうホルモンバランスの変化が原因とされていますが、同じ変化が起きているのに「頭痛が出る人」と「出ない人」がいるのはなぜでしょうか。

ここで大きく関わっているのが 脳と卵巣をつなぐ神経の働き です。卵巣は脳からの指令を受けてエストロゲンを分泌しますが、その指令は主に腰椎（L1〜L3）から出る神経を通って伝わっています。つまり、この神経の働きに問題（サブラクセーション）があると、脳が卵巣の状態を正しく把握できず、必要なホルモン分泌が乱れやすくなります。その結果、血管が急に拡張しやすい状態になり、月経前〜月経中の頭痛が強く現れたり、周期的にくり返したりします。

さらに、エストロゲンと一緒に低下するセロトニンは血管の安定だけでなく気分にも関係します。そのため「頭痛と同時にイライラする」「落ち込みが強くなる」というように、複数の不調が一度に現れることも珍しくありません。これらはすべて、神経の伝達がスムーズに働いていないサインともいえます。

当院では、まず神経の状態を丁寧に評価し、必要な部位にのみアジャストメントを行います。月経関連の頭痛の場合、特に重要になるのが L1〜L3（中心はL3） の神経です。ここにサブラクセーションがあると、脳と卵巣の情報伝達が大きく乱れてしまいます。アジャストメントによって神経の流れが整うと、ホルモンの変動が安定し、血管の過度な反応が抑えられ、頭痛が軽減していくケースが多く見られます。

「毎月の頭痛はしょうがないもの」と思っている方も多いですが、実際には身体の仕組みを整えることで改善が期待できる症状です。薬で痛みを抑えるだけではなく、なぜ毎月同じような頭痛が起こるのか を理解し、根本からアプローチすることが大切です。

もし、月経前〜月経中の頭痛がつらい、毎月のように薬に頼ってしまう、仕事や生活に支障が出ている、そんな状況が続いているのであれば、一度神経の状態をチェックしてみることをおすすめします。原因がはっきりすると、今までよりもずっとラクに月経周期を過ごせる可能性があります。

月経関連の頭痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの身体のリズムが整えば、毎月のつらさは確実に変わっていきます。