副鼻腔炎・蓄膿が原因で起こる頭痛、朝からお昼にかけて悪化する“特徴的な頭痛”とは?
朝起きた瞬間から頭が重く、昼に近づくにつれてだんだん痛みが強くなる。午後になると多少ラクにはなるけれど、すっきりはしない。
こうした特徴的な頭痛の原因として多いのが 副鼻腔炎や蓄膿(慢性副鼻腔炎) による頭痛です。
副鼻腔とは、鼻の奥にある空洞で、普段は呼吸を助けたり、空気を温めたりする働きをしています。しかし、この部分に炎症が起こると「副鼻腔炎」となり、炎症が長く続くことで膿がたまりやすくなり「蓄膿症」へと進行します。
このタイプの頭痛が 朝〜昼にかけて強く出る理由 は、体の仕組みと深く関係しています。
私たちの体は、朝は体温や代謝がまだ低い状態です。代謝が低いと炎症が治まりにくく、副鼻腔にたまった炎症物質や膿がしっかり排出されないままになってしまいます。その結果、朝から頭が重く感じたり、顔の中心部がズーンと痛むことがあります。
一方、午後にかけて体温が上がり、代謝が活発になると、一時的に炎症が落ち着き、頭痛が軽減します。
「朝つらいけど、午後になると少しマシになる」という特徴は、副鼻腔由来の頭痛にとてもよく見られるパターンです。
では、なぜ副鼻腔に炎症が起こりやすくなってしまうのでしょうか。
ここで大きく関わるのが 自律神経のバランス です。
自律神経には、体を活発にする「交感神経」と、体を休める「副交感神経」があります。健康な状態では、この2つがバランス良く働いています。しかし、脳と神経の働きに問題(サブラクセーション)が生じると、このバランスが崩れ、特に 交感神経が過剰に働きすぎる状態 になってしまいます。
交感神経が強く働きすぎると、体は常に“緊張モード”になり、免疫細胞が必要以上に反応して炎症が治まりにくくなります。
炎症が治まらないまま日常生活を続けることで、副鼻腔炎が慢性化し、蓄膿へと進行してしまうのです。
つまり、
● 炎症が起こりやすい
● 治まりにくい
● 頭痛がくり返し出る
この背景には、自律神経の乱れが深く関係しているということです。
カイロプラクティックでは、この自律神経の乱れを整えるため、特に 副交感神経が関わるエリア(後頭骨〜C5、骨盤) のサブラクセーションに対してアプローチします。副交感神経の働きが正常に戻ると、体がリラックスモードに切り替わり、炎症が自然に治まりやすくなります。
すると、
・副鼻腔のむくみやつまりが改善
・膿が排出されやすくなる
・炎症が落ち着き頭痛が軽減
といった変化が期待できます。
副鼻腔炎や蓄膿が原因の頭痛は、市販の鎮痛薬で一時的に痛みを抑えても根本的には改善しません。
「朝から頭が痛い」「顔の中心が重だるい」「天気が悪いと痛みが悪化する」といった症状がある方は、一度自律神経と神経の働きを整えるという視点を持つことが大切です。
長く続く副鼻腔炎や蓄膿による頭痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。身体の内側のバランスが整えば、頭痛の出方は大きく変わっていきます。
細井カイロプラクティックは埼玉県さいたま市大宮区、浦和区の方からたくさんの喜びの声をいただいております。
整体などで良くならなかった方も数多くご来院いただいております。

こめかみの痛みは顎が原因?見落とされやすい顎関節性頭痛とは