【天気が悪くなると頭痛が出るのはなぜ?気圧に左右される頭痛の正体】
「雨の前になると決まって頭が痛くなる」
「台風が近づくと必ず偏頭痛が出る」
「天気の悪い日は体が重くて頭までズキズキする」
こうした“気象性頭痛”は、日本でも非常に多くの人が悩まされている症状のひとつです。天気は私たちの意思で変えられるものではないため、対処が難しく、薬を飲んで耐えるしかない…と諦めている人も少なくありません。
しかし、なぜ天候や気圧の変化で頭痛が起こるのか、その理由を知ることで根本的な改善への道が開けてきます。
● 気圧の変化は自律神経に大きく影響する
低気圧が近づくと、気圧は一気に下がります。すると私たちの体は、気圧の変化を耳の奥(内耳)で感じ取り、自律神経の働きが変化します。
一般的には、
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高気圧のとき → 交感神経が優位(活動モード)
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低気圧のとき → 副交感神経が優位(リラックスモード)
になります。
本来であれば、この自律神経の変化に体が適応し、血管や血流は自然に調整されます。しかし、問題は自律神経の働きが乱れている場合です。
脳や脊髄から全身に伸びる神経の流れが滞っていると、体が気圧の変化に対応できなくなり、血管が過剰に拡張したり、逆に異常に収縮してしまうことで頭痛が起こりやすくなります。
● なぜ低気圧で頭痛が起こりやすいのか?
低気圧になると副交感神経が優位になりますが、神経の働きが乱れていると、その反応が“過剰”になってしまいます。
その結果、
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脳の血管が必要以上に広がる
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血液が急激に流れ込み、神経が刺激される
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血流の停滞で老廃物が溜まりやすくなる
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首や肩の筋肉が緩みすぎて血行不良になる
などの変化が重なり、ズキズキしたり重だるい頭痛に繋がります。
さらに、低気圧のときには体内でプロスタグランジンという物質が増えます。これは炎症を引き起こし、痛みを強める物質です。
痛み止めの薬(アスピリンやイブプロフェン)が効くのは、このプロスタグランジンを抑えるからです。しかし、薬で抑えられるのは“痛み”だけで、自律神経の乱れそのものは改善されません。
だからこそ、天気が悪くなるたびに毎回頭痛を繰り返してしまうのです。
● 気象性頭痛の根本は「自律神経の乱れ」
「雨の前になると必ず頭痛が出る」
「台風のたびにつらい偏頭痛が起こる」
こうした症状の共通点は、気圧の変化に適応する力が低下していることです。
では、その適応力をコントロールしているのは何か?
それが 脳・脊髄・自律神経の働きです。
自律神経は、脳から背骨の中を通り、全身の臓器や血管、筋肉へと命令を送っています。
背骨にゆがみや動きの悪い部分(サブラクセーション)があると、神経の情報伝達がうまくいかなくなり、自律神経のバランスが崩れます。
特に交感神経系を支配する領域(C6〜L5)に問題があると、
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気圧の変化に過敏になる
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血管調整がうまくいかない
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筋肉の緊張や血流の変化が大きくなる
といったトラブルが起こり、頭痛が現れやすくなります。
● カイロプラクティックが目指すのは「適応できる体づくり」
気象性頭痛は、外的要因(天気)が原因のように見えますが、実際には その変化に対応できない体の状態が根本原因です。
カイロプラクティックでは、
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脊柱の動きを整え
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神経の働きを回復させ
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自律神経のバランスを取り戻し
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血流や内耳の機能が安定する体
へと導きます。
「天気が悪い日は仕方ない」と思っていた頭痛も、神経の働きが整うことで、天候に左右されない体へと変わっていくことは珍しくありません。
● まとめ:天候のせいではなく、適応力の問題
天気は変えられません。
しかし、天気に左右されない体をつくることはできます。
痛み止めではなく、自律神経が正常に働く環境を整えること。
それが、天候に伴う頭痛を根本から改善するための最も確かなアプローチです。
細井カイロプラクティックは埼玉県さいたま市大宮区、浦和区の方からたくさんの喜びの声をいただいております。
整体などで良くならなかった方も数多くご来院いただいております。

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