ズキッと走る腰痛の“本当の正体”
—副交感神経とサブラクセーションの関係から読み解く—
「歩きはじめにズキッと痛む」「立ち上がる瞬間に電気が走るように痛い」「何かの拍子にギクッとくる」
こんな“瞬間的で鋭い腰痛”に悩む方は少なくありません。湿布や痛み止めでごまかすことはできますが、根本的にはなかなか改善しない…。その背景には、腰そのものの問題ではなく、副交感神経系のサブラクセーション(神経機能の乱れ)が隠れていることが多いのです。
■ なぜ「ズキッ」とした痛みが出るのか?
瞬間的な鋭い痛みが出ると、多くの人は「腰の筋肉が固まっている」「ぎっくり腰の前兆かも」と考えます。しかし、実際には神経のキャパシティが落ちていることが原因である場合が非常に多いのです。
神経には“痛みを抑えるブレーキ”のような働きがあります。副交感神経は、そのブレーキ役を担う重要な神経系。ところが、上部頚椎や骨盤・仙骨などにサブラクセーションが生じると、副交感神経の働きが低下し、身体が常に緊張モードになります。
その状態では、ちょっとした動作でも筋肉や関節の負荷に身体が耐えきれず、一気に痛みの信号を脳へ送りやすくなります。これが、あの「ズキッ」という一瞬の鋭い痛みとして感じられるのです。
■ 副交感神経が働かないと“腰は過敏になる”
副交感神経がしっかり働いていると、身体はリラックスし、筋肉も関節も柔軟に動きます。しかし、このバランスが崩れると、身体は24時間ずっと戦闘状態=交感神経の過緊張に傾きます。
この状態が続くと…
・腰の筋肉が硬く張りっぱなし
・小さな刺激に過剰反応
・関節のクッションが働かない
・痛みの神経が敏感に反応する
つまり、身体の余裕がゼロの状態なのです。
こうした神経系の背景が整っていないと、「いつも通りの動き」をしただけなのにズキッと痛む。その痛みを繰り返すことで、慢性腰痛へ進行するケースも多くあります。
■ サブラクセーション(神経伝達異常)はどこで起きている?
副交感神経の起点は主に 上部頚椎(後頭骨〜C5)と 骨盤周囲です。
この箇所は、副交感神経系にとって特に重要なポイントで、ここにサブラクセーションが生じると以下のような問題が起こりやすくなります。
上部頚椎のサブラクセーション
・副交感神経の求心性入力が低下
・脳が過剰に緊張モードになる
・全身の筋肉が固まりやすくなる
・姿勢バランスが崩れ、腰への負担が増す
骨盤のサブラクセーション
・骨盤の安定性が低下
・歩行や立ち上がり動作で腰に急激な負担
・交感神経—副交感神経の切り替えが低下
・腰の筋肉が過敏化しやすい
つまり、ズキッと痛む腰痛の根本には、神経系のアンバランスと土台(骨盤)の不安定さがセットになって存在していることが非常に多いのです。
■ なぜカイロプラクティックで改善するのか?
カイロプラクティックは、痛んでいる腰を直接治すわけではありません。
本質的にやっていることは、
「神経系の働きを正常化し、身体の本来の自然治癒力を100%発揮させる」
これに尽きます。
アジャストメントによって上部頚椎や骨盤のサブラクセーションを取り除くことで、副交感神経の働きが回復し、筋肉は柔軟性を取り戻し、腰の関節も正常に動けるようになります。
その結果…
・動き始めにズキッとこない
・立ち上がっても痛みが走らない
・腰の“過敏反応”がなくなる
・ぶり返しにくい身体へ変わる
つまり、痛みの表面処置ではなく、「痛みが出る条件そのものを解除する」ことができるのです。
■ まとめ
ズキッと痛む腰痛は、単なる筋肉の問題ではありません。
多くの場合、上部頚椎や仙骨のサブラクセーションによって副交感神経の働きが低下し、身体が過緊張モードになっていることが原因です。
腰だけを揉んでも薬を使っても根本改善しないのは、原因が “神経系の乱れ” にあるから。
神経の伝達と身体のバランスを整えるカイロプラクティックは、このタイプの腰痛と非常に相性が良いアプローチです。
細井カイロプラクティックは埼玉県さいたま市大宮区、浦和区の方からたくさんの喜びの声をいただいております。
整体などで良くならなかった方も数多くご来院いただいております。

腰痛のスタート地点は“首や骨盤”かもしれない