「身体の不調を感じるけれど、整体やカイロプラクティック、もみほぐし、接骨院など選択肢が多すぎて、どこに行けばいいのかわからない…」
こんな経験はありませんか?
実際、現在では接骨院をはじめとするカイロプラクティックや整体の施設が増え、その数はコンビニよりも多いと言われています。
さらに、インターネットやSNS上にはさまざまな情報が溢れ、自分に合った施術方法を見つけるのが難しくなっています。
そこで今回は、整体とカイロプラクティックの共通点やアプローチの違いについて、わかりやすく解説していきます。
整体とカイロプラクティックの共通点
一般的に「整体は東洋医学、カイロプラクティックは西洋医学に基づいている」と言われることが多いですが、実はこれは誤解です。
両者ともに、根本的な考え方としては東洋医学をベースにしています。
では、なぜこのような誤解が生まれたのでしょうか?
違いを正しく理解するために、まず東洋医学と西洋医学の特徴を整理してみましょう。
東洋医学と西洋医学の違い
(1)西洋医学とは?
西洋医学は、科学的な根拠に基づき、投薬や手術などを用いて不調に直接アプローチする医学です。
例えば、レントゲンやMRI、CTスキャンなどの科学的検査を通じて病気を特定し、効果的な治療法を提供するのが特徴です。
特に、緊急性の高い疾患や原因が明確な症状に対して、有効な治療を施せる点が強みです。
(2)東洋医学とは?
東洋医学は、経験に基づいた知識や技術を用い、人間が本来持つ自然治癒力を引き出すことを目的としています。
日本では、鍼灸やあん摩、漢方などが用いられ、身体のバランスを整えることで健康を促進する考え方が主流です。
身体への負担が少なく、原因が特定しにくい慢性的な不調や日常的なケアに適しているのが特徴です。
カイロプラクティックと整体のアプローチの違い
(1)整体のアプローチ
整体は非常に広い概念であり、さまざまな流派や施術方法が存在します。
基本的には東洋医学の考え方をもとに、骨格の歪みや筋肉のコリをほぐすことで血流を改善し、自然治癒力を高めることを目的としています。
例えば、腰痛がある場合、腰周りの筋肉をほぐし血流を良くすることで、疲労やコリを緩和させます。
また、リラックス効果もあるため、「身体をほぐしてリフレッシュしたい」「特定の部位を集中的に施術してほしい」という方に適しています。
(2)カイロプラクティックのアプローチ
カイロプラクティックでは、神経の流れを阻害している箇所(サブラクセーション)を特定し、矯正することで神経伝達を正常に戻し、自然治癒力を最大限に発揮させることを目的としています。
身体の機能を正常に保つうえで、神経は非常に重要な役割を担っています。
神経は脳と身体をつなぐネットワークのようなもので、適切な情報が脳に伝わることで身体の不調を調整することができます。
しかし、サブラクセーションがあると、この神経の働きが妨げられ、痛みや不調が慢性化しやすくなります。
カイロプラクティックでは、
・触診や動作確認
・レントゲン評価
・体表温度検査
など、西洋医学的な検査方法を取り入れている点が特徴です。
これにより、より正確な診断が可能となり、安全で効果的な施術を提供できます。
たとえば、腰痛のケースでは、アジャストメントという手技を用いてサブラクセーションを矯正し、神経伝達を正常にすることで自然治癒力を回復させます。
つまり、カイロプラクティックは「痛みや症状そのものを治す」のではなく、「根本原因(サブラクセーション)を特定し、修正する」ことを目的としています。
当院では、
・問診・触診
・レントゲン評価
・体表温度検査
といった東洋医学と西洋医学の両方を取り入れた検査を行い、より正確な診断とアジャストメントを提供しています。
まとめ
整体とカイロプラクティックは、どちらも東洋医学をベースにしており、手技による施術を行う点で共通しています。
しかし、
・整体 は主に筋肉や骨格にアプローチ
・カイロプラクティックは神経にアプローチし、科学的な検査を組み合わせた施術
という点が大きな違いです。
身体の不調は、単なる痛みではなく、身体からの大切なサインです。
慢性化する前に適切な対処をすることが、本当の健康を手に入れる第一歩。
整体とカイロプラクティック、それぞれの特徴を理解し、自分に合った施術を選ぶことが重要です。