【急性腰痛(ぎっくり腰)はなぜ起こる?カイロプラクティックが有効な理由】
「物を拾おうとした瞬間に腰が固まった」「朝、顔を洗おうと前かがみになっただけで激痛が走った」
こうした“ぎっくり腰(急性腰痛)”は、ある日突然起こるため、多くの人が驚き、そして恐怖を感じます。
ところが、ぎっくり腰は“急に起こったように見える”だけで、その前から腰には疲労や負担が蓄積していることがほとんどです。
筋肉・関節・椎間板・靭帯などに小さなダメージが重なり、限界を超えた瞬間に「もう無理です」というサインとして強烈な痛みが出ます。
では、この急性の痛みはなぜ起こるのか?
そしてなぜカイロプラクティックが有効なのか?
その理由を紐解いていきます。
● 急性腰痛は「防御反応」であり、体がロックをかけている状態
ぎっくり腰が起こると、多くの方は“骨がズレた”“筋肉が切れた”と感じますが、実際には 体がこれ以上の損傷を防ぐために防御反応としてロックをかけている状態です。
強い痛みが出ると周囲の筋肉がぎゅっと固まり、関節の動きを止めます。
これは、体が自ら動きを制限して炎症を悪化させないようにするためです。
しかし、このロックによって血流が悪くなり、炎症物質が溜まり、余計に痛みが強くなるという悪循環に入りやすくなります。
● 強い矯正はNG。急性期には「ポンピング」が最適
ここでカイロプラクティックの大きな特徴が活きてきます。
急性腰痛に対して いきなり強い矯正(アジャストメント)は行いません。
まず行うのが、「ポンピング」と呼ばれる非常にやさしいテクニックです。
▼ ポンピングとは?
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腫れあがった椎間板に対して
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後ろから前に向かって
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ほんのわずかな圧を、ゆっくり、少しずつ加える技術
特に、歩くのも困難、寝返りすら難しいという状態の方に有効です。
この時の大切なポイントは 「テーブルの選択」です。
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サイドポスチャー(側臥位)
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ハイローでの腹臥位
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ニーチェストでの四つん這い姿勢
など、患者さんが最も痛みなくリラックスできる体勢を選んで施術を行います。
▼ なぜポンピングが効くのか?
椎間板が膨らみ、関節がロックされている状態では、強く押すほど逆効果です。
しかし、弱い圧をリズムよく加えていくと、
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椎間板の代謝が促進される
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関節内の圧力が整う
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微細な動きが戻り始める
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防御反応の筋肉が徐々に緩む
という変化が起こり、強い痛みが出ている急性期でも安全に動きを引き出せます。
● 痛みが落ち着けば、通常のアジャストメントへ
ポンピングによって痛みの反応が落ち着くと、関節の動きが正常に戻る準備が整います。
施術者は押したときの痛みの出方や可動性の変化を確認しながら、
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強い痛みが出ない
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反射的な筋緊張が消えている
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関節のロックが取れ始めている
と判断できた段階で、初めて通常のアジャストメントに移行します。
ここで初めて、背骨の可動域が大きく改善し、自然治癒力が発揮される状態に整います。
● カイロプラクティックが急性腰痛に有効である理由
カイロプラクティックの強みは、痛みを“押さえる”のではなく、回復する“環境を整える”ことにあります。
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関節のロックを安全に解除
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椎間板や周囲組織の代謝を促進
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神経の流れが回復し、痛みの信号が正常化
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筋肉の過緊張がゆるみ、血流改善
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自然治癒力が最大限に働く状態に導く
その結果、再発しにくい腰をつくるところまでサポートできるのです。
● まとめ:ぎっくり腰は“突然の故障”ではなく“蓄積の噴火”
ぎっくり腰は、前触れなく起こったように見えて、実は長年の蓄積によって起こる体の悲鳴です。
カイロプラクティックでは、急性期の痛みを無理に押さえ込むのではなく、
自然に回復できる体の状態をつくることを最優先に考えます。
やさしいポンピングから始まり、段階的に通常のアジャストメントへ。
この流れが、急性腰痛には最も安全で効果的なアプローチです。
細井カイロプラクティックは埼玉県さいたま市大宮区、浦和区の方からたくさんの喜びの声をいただいております。
整体などで良くならなかった方も数多くご来院いただいております。

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