頚椎ヘルニア痛み痺れで夜目が覚める

"症状が嘘のように消えました!"

カテゴリ: 肩こり・頭痛などの症状でお悩みの方

50代女性

来院に至った経緯

最初は、仕事で長時間パソコンを使っているせいかなと思い、軽い肩こり程度に感じていたそうです。ところが、2ヶ月ほど経った頃から、首の痛みがだんだんと強くなり、腕にビリビリとしびれが出てくるようになったとのことでした。夜も痛みでよく眠れず、だんだん日常生活にも支障が出るようになってきたそうです。

整形外科を受診したところ、「頚椎椎間板ヘルニア」と診断され、ブロック注射や電気治療、痛み止めの薬を処方されたそうです。一時的に楽になったような感覚はあったものの、2~3日もするとまた痛みがぶり返してきて、「本当にこれで良くなるのだろうか…」という不安が強くなっていったとお話しされていました。

その後、以前から通っていた整骨院でも施術を受けてみたものの、症状の大きな変化は感じられなかったそうです。

そんな中、ある日ふと整骨院の先生に「カイロプラクティックってどうなんですか?」と聞いてみたそうです。
すると先生から、「塩川先生のような先生なら、とても信頼できると思いますよ」と言われたそうです。

それがきっかけで、患者さんはカイロプラクティックについて自分で色々と調べ始めました。
そして、シオカワグループのホームページを見つけ、「埼玉にもグループ院がある」と知って、当院に足を運んでくださいました。

初診の状態

  • 01

    上部胸椎から後頭骨にかけての可動域制限

  • 02

    頸肩部の強い筋緊張

  • 03

    下部胸椎にスポンジ状の浮腫感

経過と内容

今回のケースでは、頚椎の椎間板がD5レベルまで摩耗しており、さらに本来あるはずの前弯カーブが消失し、わずかに後弯傾向が見られました。これらの状態を踏まえると、週3回のカイロプラクティックケアから始めるのが理想的でしたが、仕事や家事の都合もあり、患者さんご自身の希望で「週1回のケア」を目標にスタートすることになりました。

3週目(3回目のアジャストメント)

この時点では、下部胸椎に広がっていた浮腫感が徐々に限局してきており、神経の反応が落ち着きつつある兆候が見られました。
まだ痛みやしびれは残っていましたが、夜中に痛みで目が覚めることはなくなり、睡眠の質が改善されてきました。

5週目(5回目のアジャストメント)

頸部の筋緊張が、初診時に比べて明らかに和らいできました。T1のブレイクも幅が狭まり、神経系のストレスが軽減してきていることが確認できました。
患者さんご本人も、「痛みやしびれが少しずつ軽くなってきて、気持ちが楽になってきました」と話され、日常生活での精神的な負担も軽減している様子がうかがえました。

 9週目(9回目のアジャストメント)

この頃には、痛みやしびれはほとんど感じないレベルにまで改善。可動域の制限もなくなり、施術中や会話の中で、患者さんからも自然な笑顔が見られるようになってきました。
長く続いた不調から解放されつつあるという、安心感が伝わってきました。

10週目(10回目のアジャストメント)

症状は「嘘のように消えました!」と、嬉しそうに話される患者さんの表情がとても印象的でした。
ただし、下部胸椎の浮腫感は完全には消失しておらず、神経の回復サイクルを考慮すると、ここでケアを終えてしまうのではなく、今後も継続的に神経系の働きを整えていくことが重要だと判断し、ケアの継続を提案しました。

考察

頚椎椎間板ヘルニアとは、首の骨(頚椎)と骨の間にあるクッションのような役割をする「椎間板」がすり減ったり飛び出したりして、近くを通る神経を圧迫してしまう状態です。
この神経の圧迫によって、首の痛みだけでなく、肩や腕にしびれが出たり、感覚が鈍くなったり、腕に力が入りにくくなったりすることがあります。

病院での治療では、安静にしたり、痛み止めの薬を使ったり、リハビリやブロック注射などが行われます。これらの治療は、今ある「痛みやしびれ」を一時的に和らげるためのものです。

一方で、カイロプラクティックでは、「なぜ神経がうまく働かなくなってしまったのか?」という原因に注目します。
首の骨(頚椎)は、頭を支えるだけでなく、脳から全身へつながる神経の通り道にもなっているため、骨格のバランスが崩れると、神経の流れにも影響が出やすいのです。

カイロプラクティックでは、神経の働きを邪魔しているわずかな骨の傾きや関節の動きの悪さを「サブラクセーション」と呼んでいます。これは大きなケガや脱臼のようなものではなく、ほんの少しの傾きや動きの不調和です。でも、それが続くと脳と身体のやりとりがうまくいかなくなり、自然に治る力もうまく働かなくなってしまうのです。

今回の患者さんは、整形外科で頚椎椎間板ヘルニアと診断され、注射や薬を試しても根本的な改善が見られず、当院に来られました。
首から右腕にかけて強いしびれと痛みがあり、腕の力も入りにくい状態でした。検査をしてみると、首だけでなく、背中や腰にも神経の働きを妨げているポイント(サブラクセーション)がいくつか見つかりました。

カイロプラクティックの施術を始めてからは、比較的早い段階で変化が出始め、たとえば夜に痛みで目が覚めることがなくなったり、日常の動作中に感じていたしびれが軽くなってきたりしました。
とはいえ、神経の回復には時間がかかることが多く、「痛みが楽になった=完全に治った」とは限りません。

そのため、私たちは症状の有無だけで判断せず、神経の回復の流れ(炎症が落ち着く → 神経の働きが回復する → 筋肉の動きが整う → 自律神経が安定する)を見極めながら、段階的にケアを進めていきます。
ご本人がまだ気づいていない部分でも、神経の反応をしっかりとチェックし、必要に応じてケア計画を調整していくことが、再発防止や本当の意味での回復につながると考えています。

今回のケースでも、「首の問題」とだけ見るのではなく、「神経全体のつながり」や「体のバランス全体」に着目したことで、病院の治療では改善しなかった症状が良い方向に変化していきました。

カイロプラクティックは、単に症状を取るだけでなく、「神経の流れを整え、体が本来持っている回復力を引き出す」ためのケアです。今後もこの方の体の変化を見守りながら、必要なサポートを続けていきます。

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細井 康隆

執筆者

細井 康隆

埼玉県さいたま市出身。2011年にスポーツトレーナーとメディカルトレーナーの資格を取得後、2014年に国家資格の柔道整復師資格を取得。接骨院・整体院での臨床と経営経験から多くのセミナー講師を務め、その参加人数は延べ2,000人以上を数える。その後カイロプラクティックと出会い、日本カイロプラクティックのパイオニアである塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.が主宰である塩川スクールで学ぶ。2025年に卒業し、埼玉県さいたま市大宮区にて細井カイロプラクティックを開業。現在は本物の技術を提供するカイロプラクターとして、臨床で多くの患者様と真摯に向き合い施術を行う傍ら、塩川スクールでインストラクターとして後進の指導を行っている。

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