80代女性

来院に至った経緯

腰部から左臀部膝にかけて強い痛みがあり整形外科を受診。腰部脊柱管狭窄症、すべり症との診断を受けた。

漢方薬、整形外科にて処方された薬を服薬していたが効果なく、痛みで昼夜泣いていた。

そんな時にご主人の紹介で来院。

初診の状態

  • 01

    仙骨全域に浮腫感、腰部に強い筋緊張

経過と内容

腰部の椎間板が全体がD6レベル、頸部の椎間板はD5、D6レベルと慢性的だったため、週3回のケアを提示したが、ご主人の介護の都合上週2回のケアからスタートすることにした。

5週目(5回目のアジャストメント)には、仙骨の浮腫感 は減少してきた。また35度台だった体温が36度台になった。

6週目(6回目のアジャストメント)には、痛いながらも町内会のムカデ競争に出ることができたとの事。左SIJ、L5のFIXは以前より改善してきていた。

16週目(19回目のアジャストメント)には、仙骨の浮腫感はかなり減少しているのが確認できた。
また、階段昇降時の腰から膝にかけての痛みの軽減している。

51周目(49回目のアジャストメント)では12,000歩歩いても破行が出ることなく歩けた。
左SIJ、L5、T6、C6のfixも無くなっている。
症状は改善したが生涯自分の足で歩くことが目標なのでカイロプラクティックケアを続けている。

考察

腰部脊柱管狭窄症は、加齢や背骨への負担、生活習慣の乱れなどが主な外的要因とされている。特にこの症状は、組織の慢性的な退行性変性、つまり老化が主な原因と考えられている。

突出した椎間板や変形した背骨が神経を圧迫することで、下肢のしびれや歩行困難(間欠性跛行)など、さまざまな症状が現れる。治療法としては、こうした外的要因を見直すことに加え、鎮痛薬や筋弛緩薬、神経の回復を促すビタミン剤や血流をよくする薬などがある。ただ、これらは症状を和らげることはできても、根本的な原因を解決するものではない。

腰部脊柱管狭窄症の本質を考える上で大事なのは、外的要因ばかりに目を向けるのではなく、体の内側に意識を向けること。加齢を止めることはできないし、日常生活の中で背骨への負担を完全になくすことも難しい。

背骨に負担の少ない仕事や生活習慣を見直し、それを続けるのはかなり大変な作業になる。だからこそ、腰部脊柱管狭窄症の対策として、体の内側を整えることが重要になる。

そもそも腰部脊柱管狭窄症は、体の異常を知らせる大事なシグナル。カイロプラクティックでは、体の内側に根本的な原因があると考え、腰部脊柱管狭窄症にアプローチしている。
腰部脊柱管狭窄症は、慢性的な症状で椎間板のステージでいうとD4~D6にあたり、変性が長期化し、サブラクセーションが数年から数十年放置されている状態になる。

この段階では、椎間板の水分が失われ、スペースが減少し、骨の変形が始まる。本来、背骨は神経を保護するプロテクターのような役割を持ち、体は常に神経と脳を守ろうとしている。

一般的には、突出した椎間板や変形した背骨が神経を圧迫すると考えられがちだが、実際には上下の椎骨が接近することで安定性を高めている。骨の変形や圧が加わる部分の補強は、神経への負担を減らすための防御反応ともいえる。

腰部脊柱管狭窄症では構造的な問題が注目されがちだが、カイロプラクティックでは神経機能を最優先に考える。脳が損傷箇所を正しく認識できれば、適切な対応が可能になり、回復につながる。

細井 康隆

執筆者

細井 康隆

埼玉県さいたま市出身。2011年にスポーツトレーナーとメディカルトレーナーの資格を取得後、2014年に国家資格の柔道整復師資格を取得。接骨院・整体院での臨床と経営経験から多くのセミナー講師を務め、その参加人数は延べ2,000人以上を数える。その後カイロプラクティックと出会い、日本カイロプラクティックのパイオニアである塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.が主宰である塩川スクールで学ぶ。2025年に卒業し、埼玉県さいたま市大宮区にて細井カイロプラクティックを開業。現在は本物の技術を提供するカイロプラクターとして、臨床で多くの患者様と真摯に向き合い施術を行う傍ら、塩川スクールでインストラクターとして後進の指導を行っている。

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