再生医療でも治らなかった脊柱管狭窄症

”ゴルフのラウンドに行けるようになりました!”

カテゴリ: 腰痛・坐骨神経痛などの症状でお悩みの方

60代男性

来院に至った経緯

2018年ごろから腰痛を感じ始め、徐々に両下肢の痛みと痺れも伴うようになったとのことです。
当初は自己判断で湿布や市販鎮痛薬を使用していましたが、症状は徐々に悪化。
整形外科でのMRI検査により、脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアが診断されました。

整形外科ではブロック注射を複数回実施し、一時的には症状がほんの少しだけ軽減したような気がするとの事。
しかし、効果は長くて23日程度で、再び痛みと痺れが再発していたとのことです。

その後、PRP療法も試されています。
PRP
療法とは、患者自身の血液から多血小板血漿(PRP)を抽出し、患部に注射することで組織の修復や再生を促す再生医療の一種です。
こちらは症状は変わらなかったとの事です。

加えて、整骨院での施術やAKA博多法などの関節運動療法も経験されていますが、持続的な改善には至らなかったそうです。

患者さんは趣味であるゴルフやジョギングも、腰や脚の不調のために十分に楽しめない状態が続き、
「このままでは趣味も仕事も制限されてしまうのではないか」という強い不安を抱えていました。

なんとかならないかとインターネットで治療法を調べていたところ
「神経の働きを整えることで体本来の回復力を引き出す」という当院の方針に共感され、来院に至りました。

初診の状態

  • 01

    下部頚椎の冷感

  • 02

    左仙腸関節の可動域制限

  • 03

    仙骨中央から左側に浮腫感

経過と内容

2週目(3回目のアジャストメント)
施術後、仙骨まわりの浮腫感が少し減少。
腰の奥の重たさが、少し引いた感じで朝の動き出しが楽になったとの事でした。まだ半信半疑ながらも希望を感じた表情に。


5週目(9回目のアジャストメント)
仙骨の浮腫はほぼ消失し、仙腸関節の可動性が改善。
痛みのことを考える時間が減ってきました。夜も前より眠れるようになったとの事。


10週目(17回目のアジャストメント)
両下肢の痛みと痺れはほぼ消失。
ゴルフのラウンドにも行けて!痛みを気にせず歩けたのは本当に久しぶりだったとの事です。
ただし、右足首にはまだわずかな痺れが残っているとのこと。


12週目(20回目のアジャストメント)
右足首の痺れも完全に消失。
とても嬉しそうにゴルフやジョギングをもっともっと楽しんでいきたいとおっしゃられていました。


今後の方針

このままの体の状態で趣味も仕事も続けたいという患者さんの希望と、神経系が安定して回復を維持するための期間を考慮し、今後はメンテナンスケアとして定期的な施術を継続していくことに。

考察

腰部脊柱管狭窄症は、加齢による背骨の変化や長年の負担、生活習慣の乱れなどがきっかけで起こることが多く、特に年齢とともに進む退行性変性が大きな原因とされています。背骨の中には神経が通るトンネル(脊柱管)があり、椎間板が飛び出したり骨が変形したりすると神経が圧迫され、足のしびれや痛み、長く歩けない(間欠性跛行)といった症状が現れます。

一般的な治療法には鎮痛薬や筋肉をゆるめる薬、神経の回復を助けるビタミン剤、血流を改善する薬などがありますが、これらは一時的に症状をやわらげる効果はあっても根本的な改善にはつながりにくく、また生活習慣の改善も重要ではあるものの、加齢や日常生活での負荷を完全に避けることは困難です。

カイロプラクティックでは外からの原因だけでなく体の内側の環境、特に神経の働きに注目します。腰部脊柱管狭窄症は、長年にわたり背骨の動きやバランスが崩れ(サブラクセーション)、椎間板の水分が減って潰れ(脱水)、骨の形が変わってきた状態(D4〜D6レベル)に多く見られます。実は骨の変形や椎間板の潰れは、神経を守るための体の防御反応である場合もあり、上下の骨が近づいたり骨が厚くなったりするのは背骨を安定させ神経への直接的な負担を避けるための適応反応と考えられます。

一般的には構造的な圧迫が症状の原因とされますが、カイロプラクティックでは神経機能を最優先に評価し、脳が損傷部位を正確に認識して適切な神経伝達が維持されることで回復が促進されると考えます。今回の症例では両足に症状が出ていたことから馬尾型腰部脊柱管狭窄症と考えられ、このタイプは一般的に予後が良くないとされますが、本症例では症状が完全に消失しており、非常に臨床的意義の高いケースといえます。

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細井 康隆

執筆者

細井 康隆

埼玉県さいたま市出身。2011年にスポーツトレーナーとメディカルトレーナーの資格を取得後、2014年に国家資格の柔道整復師資格を取得。接骨院・整体院での臨床と経営経験から多くのセミナー講師を務め、その参加人数は延べ2,000人以上を数える。その後カイロプラクティックと出会い、日本カイロプラクティックのパイオニアである塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.が主宰である塩川スクールで学ぶ。2025年に卒業し、埼玉県さいたま市大宮区にて細井カイロプラクティックを開業。現在は本物の技術を提供するカイロプラクターとして、臨床で多くの患者様と真摯に向き合い施術を行う傍ら、塩川スクールでインストラクターとして後進の指導を行っている。

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