自律神経が整えば、高血圧は自然と落ち着いていく!?
高血圧とは、2025年現在の日本においては、家庭での測定では収縮期血圧(上)が135mmHg以上、拡張期血圧(下)が85mmHg以上、診察室での測定では収縮期140mmHg、拡張期90mmHg以上が“高血圧”の基準値とされています。
一方で、正常な血圧の基準値は、家庭血圧で収縮期115mmHg以下、拡張期75mmHg以下、診察室血圧では収縮期120mmHg以下、拡張期80mmHg以下とされています。
しかし、1961年当時の基準では収縮期血圧160mmHgまでは正常とされており、今日の数値と比べると大きな差があります。
2000年には日本高血圧学会によって「収縮期140、拡張期90」という現在の基準が新たに定められました。それ以前は年齢によって異なる基準が用いられており、たとえば70代では150未満、80代では160未満とされていました。
現在では年齢や性別を問わず、「140/90」という1つの基準が用いられています。これは2004年に日本高血圧学会が診断基準を改正したことによるものです。
とはいえ、ここで気になるのが――
この「基準値」とは、一体誰にとって、何を基準にした数値なのか?
このコラムでは、そんな「基準値」の背景に触れながら、高血圧に関する正しい知識と、一般的な治療法とカイロプラクティックによるアプローチの違いについて解説していきます。