食欲不振とは、『食べていないのにもかかわらず、食欲が湧かない状態』を指します。
食欲は、脳の視床下部にある「満腹中枢」と「摂食中枢」によってコントロールされています。
通常、人間の体は空腹になると血糖値が下がり、胃が収縮します。
その刺激が脳の摂食中枢に伝わり、「何かを食べたい」という感覚が生まれるのです。
つまり、食事をしていないにもかかわらず食欲が湧かない状態というのは、脳と体の情報伝達が正しく働いていないことを意味しています。
そして、その根本的な原因として最も考えられるのが「自律神経の乱れ」です。
現代人は日々の生活の中で、精神的・身体的ストレスにさらされています。
適度なストレスは必要ですが、過度なストレスは交感神経を過剰に刺激し、副交感神経の働きを抑えてしまうのです。
その結果、消化・吸収を担う副交感神経が働きにくくなり、食欲が低下してしまいます。
また、女性に多く見られる原因の一つに「甲状腺機能の低下」も挙げられます。
甲状腺ホルモンの分泌が減ると、基礎代謝が下がり、体全体の機能が鈍くなるため、
無気力感
眠気やだるさ
気分の落ち込みや感情の波
などが生じやすくなり、その延長線上で食欲不振が起こることもあります。
さらに、集中力の低下や記憶力の低下など、日常生活にも影響が及ぶことがあります。
こうした状態に対し、カイロプラクティック・ケアは神経の流れを整えることで、体から脳への正確な情報伝達を回復させることを目指します。
脳が「体がエネルギー不足だ」と正しく認識できるようになれば、自然と食欲も戻ってくるのです。
「食べること」は生きること、そして本来は楽しむべきものです。
カイロプラクティック・ケアで神経の流れを正常化させ、日本の豊かな食文化をもう一度“おいしく”感じられる体に整えていきましょう!