私たちの体には、自律神経と呼ばれるシステムが存在し、内臓の働きやさまざまな機能を調節しています。自律神経は、私たちの意思とは無関係に、心臓の動きや消化、体温の調整などを自動的にコントロールしており、自分の意志で動かすことはできません。

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つに分けられ、この2つがバランスをとりながら交互に働いています。どちらかが活性化しているとき、もう一方は抑制される傾向があります。

交感神経は、アクセルのような役割を果たし、運動時や緊張・ストレスに対処する場面で優位になります。一方、副交感神経は、ブレーキのように作用し、体を休ませリラックスさせるときに働きます。

内臓もこの影響を受けており、交感神経が活発になると働きが抑制され、副交感神経が優位になると活発に動くようになります。このように自律神経はバランスを取りながら機能していますが、そのバランスが崩れると、体調不良や消化機能の低下といった症状が現れることがあります。

たとえば、胃もたれは、副交感神経の働きによって胃の動きや胃酸の分泌が活発になりすぎたときに起こることがあります。特に、副交感神経に問題がある場合には、胃酸過多が胃もたれを引き起こす原因になることもあります。

副交感神経にサブラクセーション（神経の圧迫や異常）があると、食前や食後すぐに胃痛を感じることがあり、他にも、腸内ガスの増加、胸やけ、食道裂孔ヘルニア、食後の疲労感、潰瘍などが見られる場合もあります。

一方、交感神経が支配する背中の部分にサブラクセーションがあると、胃酸や胃粘液の分泌が低下して、胃もたれが起こる可能性があります。交感神経のサブラクセーションがあると、食後1時間半〜2時間後に胃痛が出たり、消化不良や胃酸の逆流が生じたりすることもあります。

こうした症状に悩まされている場合、生活習慣の改善や胃薬は一時的な対処にすぎません。カイロプラクティックケアを受けることで、神経の調整を正確に行い、体の問題を根本から整えることが可能になります。

胃もたれを改善し、毎日の食事を心から楽しむために、カイロプラクティックケアを取り入れてみましょう！