月経は、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」の働きが大きく関わっています。

まず、エストロゲンの作用によって排卵の準備が整えられ、卵巣から卵子が排卵されると、次にプロゲステロンが分泌され、子宮内膜を厚くし妊娠に向けた準備が進みます。

その後、受精卵が子宮内膜に着床すれば妊娠が成立しますが、着床しなかった場合には、不要となった子宮内膜がはがれ落ち、血液とともに体外へ排出されます。これが、いわゆる月経（生理）です。つまり、生理とは不要になった子宮内膜を体外に排出する「お掃除」のような働きです。

ここで注目したいのが、「プロスタグランジン」というホルモンです。

このプロスタグランジンは、子宮を収縮させて内膜を排出しやすくするために分泌されますが、その量が多すぎると子宮の収縮が強くなり、痛みの原因になります。このとき生じる痛みが、生理痛の正体です。

鎮痛剤はこのプロスタグランジンの生成を抑えることで痛みを和らげますが、プロスタグランジンは本来、身体にとって必要なホルモンです。単にその働きを止めてしまうだけでは、根本的な解決にはなりません。

ここで大切なのは、脳が神経を通して体の状態を正しく把握できているかどうかという点です。脳が体内の情報を正確に受け取ることができれば、ホルモンの分泌も適切なタイミングと量で行われるようになります。

カイロプラクティック・ケアでは、この脳と身体の情報伝達を妨げる要因「サブラクセーション」を取り除くことで、神経の流れを整えることを目的としています。

生理痛は病気ではなく、体内のホルモンバランスが乱れていることを知らせる大切なサインです。そのサインを薬で抑え込むのではなく、身体の内側から整えることが本当の改善に繋がります。

カイロプラクティック・ケアで神経機能を正常に保ち、生理痛の根本原因にアプローチし、快適な毎日を取り戻しましょう。