まず甲状腺にはどんな役割があるのでしょうか？

甲状腺は、体内のホルモンバランスを調整する脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン（TSH）の働きにより、甲状腺ホルモンを作り出しています。本来は、甲状腺刺激ホルモンの働きによって甲状腺ホルモンの分泌量が一定に保たれていますが、さまざまな影響により甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまうとバセドウ病（甲状腺機能亢進症）、逆に不足すると橋本病（甲状腺機能低下症）と診断されます。

甲状腺ホルモンは、新陳代謝を活性化してエネルギーを生み出し、体を活動的にする作用があり、交感神経を刺激して内臓の働きや心拍、発汗、体温などに関わる機能を調整します。また、胎児期や幼少期の成長や発育にも深く関与しています。

そのため、甲状腺の働きが低下してしまうと、これらの役割が果たされなくなることで、さまざまな体調の不調が現れるようになります。このとき多くの人は食事や服薬などの外的な対応策に意識が向きがちですが、本当に重要なのは外側ではなく内側、つまり体の内部に目を向けることです。

なぜ本来なら自然治癒力を備えている自分の体が、うまく自分を回復できていないのか。なぜ甲状腺の働きが低下してしまっているのか。その点を見つめることがとても大切です。

ここで注目すべきは、脳が神経を通してしっかりと体の状態を把握できているかどうかという点です。脳が体の情報を的確に受け取れていれば、必要なホルモンを、必要な量だけ、必要なタイミングで分泌することが可能となります。

甲状腺は、首周りの頸椎6番から胸椎3番にかけての神経により調整されています。しかし、その神経伝達に異常（サブラクセーション）があると、脳が甲状腺の状態を適切に把握できなくなり、脳からの指令も狂ってしまい、甲状腺の働きに乱れが生じるようになります。

カイロプラクティック・ケアでは、この神経伝達の妨げとなっている「サブラクセーション」を見つけ出し、それを取り除くことによって、本来人間が持っている自然治癒力を最大限に引き出すことを目的としています。サブラクセーションが解消されることで、神経伝達が正しく働くようになり、脳が体の情報をきちんと受け取り、正しい指令が出されるようになります。その結果、自分自身の力で体の不調を整えられるようになるのです。

甲状腺機能低下症は、体のホルモンバランスが乱れていることを知らせてくれる、大切な体のサインです。そのサインを薬で抑えるだけでは、本当の解決にはなりません。体の内側に目を向けて、根本的な原因にアプローチすることこそが、真の健康への第一歩ではないでしょうか。

実は、甲状腺機能低下症の本当の原因は、脳が体の状態をきちんと把握できていなかっただけなのです。カイロプラクティックケアによって橋本病の根本原因を取り除き、健康的な心身を取り戻しましょう！