1日20,000回の呼吸が、あなたの健康を左右している
私たちは日々、当たり前のように空気を吸ってはき出しています。
この何気ない「呼吸」こそ、私たちの健康を支えている大切な働きです。
息を吸うことで体の中に酸素が取り込まれ、吐くことで不要になった二酸化炭素が体の外へ排出されます。体内に取り込まれた酸素は、全身に張り巡らされた血管を通って、脳や内臓、筋肉、手足の指先にまで運ばれ、生命活動に必要なエネルギーを生み出しています。
呼吸は意識していなくても自動的に行われており、1分間に約12〜18回、1回の呼吸で大人はおよそ500㎖の空気を吸い込んでいるとされています。
つまり1日ではなんと約2万回、約1万リットルもの空気を吸っていることになります。
1万リットルといえば、大型のビニールプール1杯分ほどの量。
こうして数字にしてみると、普段の呼吸の積み重ねが、どれほどの影響を与えているかが見えてきますよね。
では、その呼吸が浅くなると、私たちの体にはどのような影響があるのでしょうか?
呼吸が浅くなることで、体に必要な酸素がうまく行き渡らなくなります。
すると脳はぼんやりし、内臓や筋肉も本来の働きができなくなってしまいます。
細胞ひとつひとつが酸素不足の状態に陥ることで、体全体のパフォーマンスが低下してしまうのです。
ただ、呼吸が浅いことによってすぐに痛みが出たり、大きな症状が現れるわけではありません。
そのため、「気づかないうちに体に負担をかけ続けている」というケースが非常に多くあります。
今回のコラムでは、健康の土台ともいえる「呼吸」についての正しい知識と、カイロプラクティックによるアプローチの方法についてお伝えしていきます。