側弯症

背骨が真っすぐなこと=健康、とは限りません!

背骨が真っすぐなこと=健康、とは限りません!

背骨を正面から見たときに、左右に曲がっている状態を「側弯症」と定義します。
その歪みの程度は、上下で最も傾いている背骨の角度を測る「コブ角」という指標を用いて評価され、この角度が10度以上であれば側弯症と診断されます。

側弯症は「原因不明」とされることが多いですが、体に起きるすべての問題には何らかの原因があるはずです。
であれば、側弯症にも原因が存在していると考えるのが自然ではないでしょうか。

今回のコラムでは、側弯症に関する正しい理解と、カイロプラクティックの視点から行う自然なアプローチ方法についてご紹介していきます。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • 子どもの体がなんとなく傾いて見え、姿勢のバランスが気になっている
  • ズボンやスカートがすぐにずれてくるため、骨盤の歪みがあるのではと心配
  • 片側の背中や腰が出っ張っていて、今後もっと悪化しないか不安を感じている
  • 「姿勢を良くしなさい」と何度注意しても、なかなか改善されない
  • 最近、子どもが「すぐ疲れる」とよく口にするようになった
  • 側弯症をチェックする2つの基本姿勢

    1.立ち姿勢のチェック
    肩の高さや肩甲骨の位置、ウエストラインの左右差などを確認します。
    このチェックでは、背骨が左右に傾いていないかを見極めることができます。

    2.前かがみのチェック(前屈テスト)
    肩甲骨・肋骨・腰まわりにある盛り上がり(隆起)の左右差を確認します。
    この姿勢では、背骨の「ねじれ」があるかどうかをチェックすることが可能です。

    特に女の子の場合は、思春期の少し前(9~10歳ごろ)からの観察が重要とされており、家庭でも保護者が定期的にチェックしてあげることが推奨されています。

一般的な【側弯症】に対しての治療法

common medical care

一般的な腰痛に対しての治療法

側弯症が進行すると、腰痛や背部痛、肺活量の低下による呼吸機能障害、さらには神経障害を伴うこともあります。
ただし、国内の調査によると、これらの合併症が現れるのは全体の1~2%程度とされており、多くの場合は自覚症状や痛みがほとんど現れません。

また、側弯症の原因はいまだに明確には分かっておらず、根本的な治療法や予防策が確立されていないのが現状です。
そのため、多くのケースでは重症になるまで治療を行わず、「ただ経過を観察するだけ」という状況が続き、何をすればいいのか分からずに悩んでいる人も少なくありません。

一般的に、外見上は目立った変形が見られない軽度の側弯症の場合には経過観察が選択されます。
しかし、背骨の角度(コブ角)が25度から50度未満の場合には、装具療法や運動療法といった保存的な治療が行われます。
50度を超えると、手術が必要とされる目安となります。

カイロプラクティックでのアプローチ

chiropractic approach

カイロプラクティックでのアプローチ

カイロプラクティックでは、側弯症の原因は、すでに胎児の段階から始まっていると考えています。
胎児が成長していく子宮は、仙骨とつながる靭帯によって骨盤内に浮かぶような状態で支えられています。
このため、仙骨や骨盤のバランスが乱れると、子宮がねじれ、胎児の背骨にまで影響を及ぼす可能性があるのです。

さらに、吸引分娩・鉗子分娩・帝王切開などの産科的医療介入によって、出産の流れが人工的にコントロールされると、母体や胎児本来のリズムでお産が進まなくなり、心身への負担が大きくなることもあります。

そのため、妊娠中からカイロプラクティックで母体の骨盤と背骨のバランスを整えておくことは、お母さんと赤ちゃんの健康を守り、側弯症の予防にもつながります。

また、側弯症と診断されたとしても、定期的にカイロプラクティックケアを受けて神経の働きを正しく保てていれば、背骨の弯曲自体を過度に心配する必要はありません。
背骨のカーブは、環境に適応するために体が選んだ“自然な反応”であり、必ずしも真っすぐであることが健康というわけではないのです。

側弯症は、特に思春期の成長に伴って進行することがあります。
だからこそ、親が子どもの姿勢に日頃から関心を持ち、定期的にチェックすることが大切です。
早い段階で背骨の変化に気づけば、適切な対策が取れる可能性が高くなります。

カイロプラクティックでは、一般的な側弯症への考え方とは異なる視点を持っています。
私たちは、背骨を無理に真っすぐにすることを目的とはしていません。
なぜなら、背骨が真っすぐ=健康、とは限らないからです。

そもそも、背骨の役割を改めて考えてみると、体に柔軟性を与え、自由に動けるようにするという機能があります。
ですが、それ以上に大切な役割が、神経を守る”ということです。

神経は脳と並ぶ、体の最も重要なシステムの一つです。
脳は頭蓋骨に守られ、神経は背骨によって守られています。
つまり、背骨は神経を保護するための“プロテクター”として存在しているのです。

だからこそ、カイロプラクティックが側弯症において最も大切にしているのは「神経の働き」です。
たとえ背骨に歪みがあったとしても、神経の機能が正常であれば、無理に背骨を真っすぐにするようなことはしません。

人間の体はとても精密で賢く、24時間休まずに最善のバランスを取り続けています。
側弯症もその一つであり、神経への圧迫やストレスを避けるために、あえて背骨を傾けたりねじったりしていることもあるのです。

つまり、側弯症に対して必要なのは、構造的な矯正よりも“神経の働きそのものにアプローチすること”。
そのためには、神経機能を科学的に検査し、適切に評価・調整できる専門家の存在が不可欠です。

カイロプラクティックは神経と脳の専門家です。
そして、どれだけ背骨が湾曲していても、神経の働きに異常がなければ、必要以上のアジャストメントは行いません。

本当に大切なのは、見た目の真っすぐさではなく、体が本来持つ力をしっかり発揮できる状態をつくること。
それが、私たちが考える“本当の健康”なのです。

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