①自律神経のバランス
自律神経(交感神経と副交感神経)は、体のあらゆる機能を自動的にコントロールしています。私たちの意思とは無関係に、24時間休まず働き続ける重要な神経系です。
この自律神経のバランスが、便秘の根本的な改善に深く関与しているのです。副交感神経が優位になると胃腸は活発に働き、逆に交感神経が優位になると腸の動きが鈍くなります。
たとえば、強いストレスを感じると交感神経が刺激されます。交感神経の緊張状態が長引くと、大腸の動きは停滞し、水分が過剰に吸収されて便が硬くなり、出にくくなります。
その結果、悪玉菌が毒素を発生させたり、腸内ガスが溜まってお腹が張ることがあります。また、腸内環境の悪化は血液の質を下げ、吹き出物や肌荒れとして表面化することもあります。
このような状態では、副交感神経の働きが抑制されており、その原因は副交感神経領域のサブラクセーションです。これを取り除くことで、副交感神経が活性化し、腸の働きが改善されて便秘の解消に繋がります。
※自律神経の乱れによるサインには、お腹の張り・ガスのたまり・肌のトラブルなどがあります。
②肝機能の低下
肝臓の働きが弱まると、胆汁の分泌が減少し、それが便秘を引き起こす要因になることがあります。胆汁は小腸での消化・吸収を助ける役割を持っていますが、機能低下により消化力が落ち、水分だけが過剰に吸収されて便が硬くなるのです。
このようなケースでは、肝臓を支配する上部腰椎にサブラクセーションがあることが原因と考えられます。ここを調整すれば、肝機能が本来の働きを取り戻し、便秘も改善されていきます。
※肝機能が低下している場合のサインとしては、慢性的な疲労・食欲の低下・お酒に弱くなるといった体の変化があります。
③女性ホルモンの乱れ
女性に多く見られる便秘の一因は、女性ホルモンの1つであるプロゲステロンにあります。このホルモンは大腸の動きを抑える作用があり、排卵後から月経までの間に分泌が増えるため、便秘が起こりやすくなるのです。
ただし、月経期以外でも、ホルモンバランスの乱れが腸の動きを低下させることがあります。特にプロゲステロンの過剰分泌が続くと、便秘が慢性化しやすくなります。
これは、サブラクセーションにより脳と体の情報伝達がうまくいかなくなることが原因です。脳が体の状態を正しく把握できなければ、ホルモン分泌のコントロールが乱れ、便秘に繋がってしまいます。
※女性ホルモンの乱れによる体のサインには、イライラ・むくみ・強い眠気などがあります
こうした初期のサインを見逃して放置すると、便秘は慢性化します。腸内に溜まった便やガスが腸の感覚を鈍らせ、便意さえ感じなくなることもあります。
そのうち、ガスがさらに有害物質を作り出し、悪循環へと進行してしまうのです。体に現れる症状には、すべて意味があるのです。
カイロプラクティックケアによって神経バランスが整えば、肝臓やホルモン分泌も正常化し、腸の働きもスムーズになります。つまり、脳が全身を正しく把握できる状態になるのです。
便秘の根本的な原因を取り除いて、カイロプラクティックで健やかな毎日を取り戻しましょう!