不安感に深く関わる要素として、「ホルモンバランス」に注目することがとても大切です。
ホルモンバランスは体温の調整だけでなく、睡眠や覚醒などの生体リズムをつくり出し、私たちの身体が環境の変化に効率よく適応できるよう、絶えず調節をしてくれています。
その中でも特に重要なのが、「セロトニン」というホルモンです。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、心の安定やリラックス、多幸感を得るために欠かせない存在です。
セロトニンの約90%以上は腸から分泌されており、脳からの分泌はわずか2%ほど。
しかし、このわずかな2%が、私たちの感情や精神面に大きく影響しているといわれています。
セロトニンの分泌を促す有効な方法の一つが、日光を浴びること(日光浴)です。
朝の光を浴びることで交感神経が活性化し、セロトニンの分泌が促されます。
そして日が沈む頃には副交感神経が優位になり、セロトニンが減少し始め、それに代わって睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されることで、自然な眠りへと導かれます。
このメラトニンも、朝の光を浴びた約14〜16時間後に分泌されるように、体内時計によって緻密にコントロールされています。
このように、私たちのホルモンバランスは、太陽光や温度・湿度など、外部からの刺激によって調整されています。
ただし、その刺激を正しく脳に届けるには、神経の働きが正常であることが大前提なのです。
外の変化をキャッチし、それを瞬時に脳が把握し対処できるようにする。
その「橋渡し役」となるのが神経の働きであり、この神経機能が乱れてしまうと、脳は環境変化を正しく認識できず、ホルモン分泌も適切に行えなくなってしまうのです。
つまり、不安感の根本には「環境への適応力の低下」があり、それは脳への情報伝達がうまくいっていない状態とも言えます。
カイロプラクティック・ケアでは、このような神経のサイクルを正常化し、脳と体のつながりを整えることで、ストレスや不安に負けない状態をつくることを目指します。
神経の流れが整えば、生活習慣や環境の変化にも、脳はスムーズに対応し、ホルモン分泌も自然なリズムで行われるようになります。
だからこそ、神経の流れを整えることが、心と体の健康を保つ鍵となるのです。
カイロプラクティック・ケアによって不安感の根本原因を取り除き、心地よい毎日を取り戻しましょう。