あなたの身体は、自律神経(交感神経と副交感神経)の働きによってコントロールされています。自律神経とは、生命を維持するために私たちの意思とは関係なく、24時間休むことなく働き続けている非常に大切な神経です。
つまり、この自律神経のバランスこそが、下痢の根本的な改善に大きく関係しているのです。
胃腸の働きは、副交感神経が優位なときに活発になります。逆に、交感神経が過剰に働くと腸の動きは鈍くなってしまいます。たとえば、強いストレスを感じたとき、体はそのストレスに対抗するために交感神経を優位に切り替えます。
便秘は交感神経が過剰に働いたとき、下痢は副交感神経が強く働いたときに起こりやすいとされています。そして自律神経のバランスが乱れることで、便秘と下痢を交互に繰り返すような状態が続くことがあります。これは体の自然な自己防衛反応によるものです。
たとえば、ストレスで交感神経が優位になり便秘が続くと、体にとっては負担が大きいため、脳がそれを察知して、今度は副交感神経を強く働かせて一気に下痢として排出しようとする反応が起こります。
ただし、ストレス環境そのものは変わっていないため、再び交感神経が優位になり、また便秘→下痢というサイクルを繰り返してしまうのです。
このような現象が起こる背景には、腸が「第二の脳」と呼ばれるように、独自の神経ネットワークを持ち、脳の指令なしでもある程度独立して働くことができるという特徴があります。
ストレスを受けると、腸はそれを緩和しようとしてセロトニン(幸せホルモン)を分泌しますが、これが急激に増えすぎると腸の運動が過剰になり、結果として下痢を引き起こすことがあります。つまり、すべての症状には体の意図=意味があるのです。
カイロプラクティックケアでは、このような体のシグナルを無視せず、下痢の根本的な原因を見つけ出し、自律神経のバランスを整えることを目的としています。
カイロプラクティックによって自律神経の働きを整え、健康的な毎日を手に入れましょう!