顔に走る耐えられない痛み、その正体は神経の異常かもしれません
三叉神経痛とは、顔の感覚を脳に伝える「三叉神経」という神経が関係していて、顔の一部に突然、強烈な痛みが走る病気です。痛みのタイプは人によってさまざまですが、数秒から数分の間に、電気ショックのような激しい痛みや、針で刺されるような感覚が繰り返し起こるのが特徴です。
日本では10万人あたり4~5人が発症するといわれていて、特に50~60代以降の方に多く、女性のほうが男性よりも2倍ほど多い傾向があります。
また、三叉神経痛にはフランス語での別名があります。
それが 「Tic Douloureux(ティック・ドゥルルー)」。
この名前、「痛み」「苦しみ」「悲しみ」という意味を持つラテン語 dolorosa が語源になっています。そして「viadolorosa(ヴィア・ドロローサ)」という言葉は、「苦難の道」という意味。
キリストが十字架を背負って歩いた“苦難の道”になぞらえるほど、三叉神経痛の痛みは深く、耐えがたいものだとされているんですね。
今回のコラムでは、そんな三叉神経痛や顔面神経痛について、
・どんな症状なのか
・どんな治療法があるのか
・そして、カイロプラクティックではどうアプローチしていくのか
といったポイントを、わかりやすくお伝えしていきます。