まず甲状腺にはどのような働きがあるのでしょうか?
甲状腺は、脳下垂体から分泌される「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」の働きによって甲状腺ホルモンを生成し、体内の代謝を調整しています。
通常、甲状腺刺激ホルモンによって甲状腺ホルモンの量は一定に保たれていますが、何らかの原因で過剰に分泌されると「バセドウ病(甲状腺機能亢進症)」、不足すると「橋本病(甲状腺機能低下症)」になります。甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促進し、交感神経を刺激して全身の臓器に影響を与える重要なホルモンです。脈拍を上げたり、体温を調整したり、胎児や幼児の発達にも深く関わっています。
そのため、甲状腺の機能が亢進すると、微熱・発汗・動悸・イライラ・不眠・下痢などの自律神経症状が現れます。さらに、3割程度の方に眼球突出が見られ、女性では月経不順や無月経・不妊などにもつながります。
多くの方は、これらの症状に対して生活習慣の見直しや薬物療法など、外的要因にばかり目を向けてしまいがちです。しかし、本当に重要なのは“体の内側”に意識を向けることです。
なぜ本来、自然治癒力を持つ自分の体が自分自身を治すことができていないのか?
なぜ甲状腺の機能が亢進してしまっているのか?
その“本当の原因”を見つめ直す必要があります。
ここで注目すべきポイントが、脳が神経を通じて体の状態を正しく把握できているかどうかです。脳が体の状態を正しく認識できていれば、ホルモンは必要なタイミングで、必要な量だけ、適切に分泌されるのです。甲状腺もまた、脳下垂体からの指令によって制御されていますが、もし神経伝達が妨げられていた場合(=サブラクセーション)、脳は甲状腺の状態を正確に把握できなくなります。その結果、必要以上にホルモンを分泌してしまったり、逆に分泌を抑えすぎてしまったりといった機能異常が起こってしまうのです。
カイロプラクティック・ケアでは、脳と体をつなぐ神経の流れを妨げるサブラクセーションを取り除くことを目的としています。神経の流れが正常化されれば、脳は体の状態を正確に把握し、必要な指令を適切に出すことが可能になります。その結果、体が自らの力でホルモンバランスを整え、症状を改善し始めるのです。
甲状腺機能亢進症は、体のホルモンバランスが乱れているという“重要なシグナル”です。このサインをただ薬で抑えるだけでは、根本的な解決にはなりません。
本当の意味での健康とは、症状を抑えることではなく、「なぜその症状が出たのか」に向き合い、体の内側から整えていくことです。
実は、甲状腺機能亢進症の根本原因は「脳が体の状態を正しく把握できていないこと」だったのです。カイロプラクティック・ケアによって神経の流れを整え、バセドウ病の根本原因を取り除き、健やかな体を手に入れましょう!