ナルコレプシー

自律神経の乱れが原因で、突然強烈な眠気に襲われる!

自律神経の乱れが原因で、突然強烈な眠気に襲われる!

脳や体を休めるために欠かせない「睡眠」ですが、中には突然強烈な眠気に襲われる「ナルコレプシー」という症状があります。これは1880年、フランスの医師によって名付けられた原因不明の過眠症の一種です。

ナルコレプシーの有病率は、アメリカでは約4000人に1人、世界平均では2000人に1人とされていますが、日本では600人に1人と最も高く、決して珍しい症状ではありません。

日本人は世界でもっとも睡眠時間が短いといわれており、睡眠に関する問題は私たちにとって無関係ではありません。

さらに、日本では勤勉な文化の影響もあり、仕事中や授業中に「うとうとしてしまう」状態があると、それが本人の集中力の問題だと見なされやすく、周囲からの理解が得られにくいというつらさもあります。

今回のコラムでは、ナルコレプシーに関する正しい知識と、カイロプラクティックとの関係性についてお伝えしていきます。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • 時間や場所に関係なく、我慢できないほどの眠気に襲われてしまい、授業や仕事に集中できない
  • 突然、筋肉に力が入らなくなりフラついてしまうことがあり、外に出るのが怖くなる
  • 日中は強い眠気があるのに、夜になるとまったく眠れず、生活リズムが崩れてしまっている
  • 眠りに入るとき、意識ははっきりしているのに体が動かせず、まるで金縛りにあったような感覚になる
  • いつくるかわからない強烈な眠気が不安で、車の運転が怖くてできない

一般的な【ナルコレプシー】に対しての治療法

common medical care

一般的な腰痛に対しての治療法

ナルコレプシーは、いまだはっきりとした原因が解明されていない過眠障害の一つとされています。遺伝がまったく関係ないわけではありませんが、血縁者にナルコレプシーの人がいたとしても発症する可能性はわずか1~2%と低く、一卵性双生児のような遺伝的要素が強いケースでも、片方だけが発症することもあるほどです。

現在のところ、根本的な治療法は見つかっておらず、主な対処法は薬によるものです。日中の強い眠気に対しては中枢神経を刺激する薬が処方されますが、その副作用として夜に眠れなくなることもあり、今度は睡眠導入剤に頼るという悪循環に陥るケースも少なくありません

そのほかの対策としては、ストレスの軽減や生活リズムの見直し、短時間の昼寝を取り入れることなどが挙げられます。これらの外的な要因を整えることが対策とされています

しかし、少し立ち止まって考えてみてください。もしストレスや生活習慣だけが原因であれば、なぜ同じような環境にいる人でもナルコレプシーになる人とならない人がいるのでしょうか?

ここで注目すべきは、体の外ではなく“内側”に意識を向けることです。現代の生活の中では、心身ともにさまざまなストレスにさらされ、環境の変化や生活リズムの乱れは避けられません。それに毎回完璧に対応し続けるのは、現実的には難しいものです。

だからこそ、ナルコレプシーへのアプローチには、体の内側──つまり神経の働きに目を向けることが重要です

脳と体をつなぐ神経の流れが正常でなければ、いくら生活習慣を整えたりストレスを減らしたとしても、本当の意味での改善にはつながりません

そもそも、ナルコレプシーという症状自体が「体のバランスが崩れていますよ」という重要なサインなのです。

カイロプラクティックでは、そうした体の内側にある根本的な原因に着目し、アプローチしていきます

カイロプラクティックでのアプローチ

chiropractic approach

カイロプラクティックでのアプローチ

人間が覚醒している状態には、「オレキシン」という神経伝達物質(神経ペプチド)が大きく関わっていることが分かっています。

オレキシンは脳の視床下部で作られますが、その分泌には肝臓の働きが深く関係しています

人間は食事を摂らないと、肝臓での糖の生成ができず、体内の血糖値が下がります。このとき、血糖の低下情報が肝臓から脳へと伝えられ、脳はオレキシンを分泌して「お腹が空いた」と認識させます。

その後、栄養が補給されて肝臓で糖が生成されると、オレキシンの分泌は抑えられ、満腹感とともに眠気がやってくる。これはオレキシンが低下することによって起こる自然な反応です。

つまり、ナルコレプシーなどの過眠症は、このオレキシンがうまく分泌されない状態であるといえます。

では、オレキシンの分泌がうまくいかなくなるのはなぜでしょうか?その原因として考えられるのが、「自律神経の乱れ」です。

私たちの体には、睡眠中や起床時にそれぞれ働く機能があります。睡眠中は体や脳を休ませると同時に、食事をとらない時間が続くため、血糖値を一定に保つ「恒常性維持機構」が働きます。

そして起床時には、脳の活動を維持するための「覚醒調節機構」が働き、このときにオレキシンの分泌が活性化します。つまりオレキシンは、睡眠と覚醒を切り替えるスイッチのような存在なのです。ナルコレプシーのような症状は、このスイッチがうまく機能しないことによって引き起こされると考えられます。

さらに、自律神経のバランスが整うことで、体内時計のリズムも安定し、睡眠の質そのものが改善されます。夜間に副交感神経がしっかり働くことで、日中は交感神経が優位となり、オレキシンの分泌もスムーズに行われるようになります

こうした一連の働きを調整しているのが、自律神経です。

しかし、肝臓と脳をつなぐ神経に問題(サブラクセーション)が起きると、脳は体の状態を正しく認識できず、オレキシンの分泌が乱れてしまいます

つまり、ナルコレプシーをはじめとする過眠症の本質的な原因は、自律神経の乱れによって体の状態を脳が把握できていないことにあるのです。

カイロプラクティック・ケアによって、脳と体をつなぐ神経の流れを正常にすることで、自律神経のバランスを整えることが可能になります。

日中にしっかりと活動し、仕事や学業に集中できる毎日を送るために。人生をもっと楽しく過ごすために。カイロプラクティック・ケアで自律神経を整え、健やかな覚醒と睡眠のリズムを取り戻しましょう!

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